スロウリーディングのすすめ
楽しみに拝読しているブログ★で紹介されていた奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち を読みました。
この本は、灘中学の国語教師だった通称エチ先生が、中学の3年間、中勘助の銀の匙だけを読んで生徒を指導する話です。その後、生徒たちは社会に出て活躍をされます。(実話)
指導する、という言葉が適当かはわかりませんが、エチ先生は一つのお話を丁寧に読み、そこから世界を広げていくという方法をとります。
テキストは「銀の匙」だけで、お手製のプリントから脇道にそれた内容で世界を広げるといった形で授業をしていきます。
最初は驚いた学校側も結果的には生徒たちの学力がどんどんと伸びていき、灘高校卒の東大への合格者数トップまで押し上げるという結果をうみます。
エチ先生に習った卒業生には有名な人もとても多くその方たちのインタビューものっています。
いい本でした。エチ先生に癒されました。
「スピードが大事なんじゃない」と生徒に言うシーンとかは、本当だよなーと思いました。
国語だからこそ、このスタイルの授業ができたのだとは思いますが、国語は全ての教科の基礎ですから、読解ができなければ数学もないし、国語から歴史も科学も学べる。
何より将来、自分の主張を通すのも国語が基本ですからね。
いわゆるスロウリーディングのすすめ、の本でもあるなーと思いました。
現代のスマフォに代表されるように、情報を「さらーっとみる」、ふと思いついたことを「ツイート」するというのも悪いとは思いませんが、やはり人生においては、人の文書(考え)に関して深くそれがどのような意味か読み込む、それに対して自分の考えをまとめるといった作業は必要だよな、と身のひきしまる思いでした。
ちなみに私は速読を習っていた(レッスンに通って)ことがあるのですが、そこでは、物によってはスロウリーディングも必要ということも教えられました。
目的に応じてスピードをある程度、変えられるというのが速読であって、なんでも早く読めばいいというわけではないと。なかなかおもしろい体験でしたよ。
私の場合は速読トレーニングを続けていないのでスピードがもう普通の人と同じくらいだとは思いますが、通ったこと自身は非常に勉強になりました。
最近、考えることを放棄しているきらいもあるので、本当に良い本だと思いました。中勘助の銀の匙も読んでみたいです。
ちなみにもう1冊、よかったと思った本。こども論語塾―親子で楽しむ
こちらも、同ブログで紹介されていました。
論語ときいただけで、毛嫌いするところを、人間というのは人の感想にすぐに左右されるもので、物はためしと思って図書館で借りてみました。
論語って、ためになる。結構、良い言葉ばかりじゃん
と軽々しく言うなという感じですが、それぞれの言葉を覚えたくなるほど、深い言葉集だったのですね。
子どもにわかるように、解説がついていて親しみやすいです。
素読すべき文章ですね。
スロウリーディングに本当にぴったり。
覚えるまで毎日読めばそれだけで何かが変わりそうです。本は購入する予定です
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わぁ、リンクしてくださってありがとうございます!
エチ先生の本はいいですよね。
図書館で借りて読んだのですが、手元においておきたい本だと思いました。
論語もいいこと書いてありますよね。(同じく、軽々しく言うな、、、という感じですが・笑)
心の状態で響く言葉が違ってきます。
なるほど、、そうだよな、、って思います。
速読を習われていたんですね。読みたい本が溜まっているので、速読できたらいいあと興味がありますが、、、まあゆっくり読みたいと思います。
ありがとうございました
投稿: ざまき | 2012年3月 6日 (火) 05時22分
こんにちは。コメントありがとうございます!
エチ先生は生徒に愛を感じますよねー。
ちなみに他にも結構、お勧めされている本を追っかけて読んでいますよー。
すべてを紹介できないのが残念なくらい興味深い本の紹介をいつもありがとうございます。ざまきさんは結構、読むのが早いのでは、と思いますよ(紹介する本の数や頻度から察するに・・)
ぜひ、また面白い本の紹介してくださいねー。
投稿: ざまきさんへ | 2012年3月 8日 (木) 12時37分